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2021/02/03

銀行員の話2

今日は立春。旧暦では今日から新しい年の始まり。

外は寒さが残ってますが、太陽の光は何やら春めいてきたような気がしてます。

【一昨年10月に行った屋久島の杉:エネルギーを頂きました!】

【銀行員の話2】(地銀の大改革)

日経新聞の1面の迫真のコラムに、本日から「地銀大改革」が掲載が始まりました。

メガバンクや信託銀行では2000年頃に合併が始まった。私が入社した昭和60年ころは、都銀13行信託6行もあった。

約20年経て、地銀103行の合併や柔軟な事業連携とあるが、何をして収益を稼いでいくのかは誰でも考えていること。

合併すると業務統合と様々な形のリストラが起こり、人が余ると言われている。新規事業を考え実行しろと言われる。

 

不思議なことがあります。

私が地銀や信金や金融機関の方とお話したり、金融機関の幹部に様々な提案をしている弁護士・税理士・コンサルタントとお話すると、共通してお聞きする言葉がある。

「『そうなんです。そんな業務をやっていかないといけないんです! でも、当行には新しい業務をできる者はいませんので・・・』と金融機関の幹部が主張し、新しい事業展開の話が進まない」という。

なぜか?「頭数はいるけど、能力ある人はいない」と、決めつけているようだと言っている弁護士もいる。

 

20年程前、あるメガバンクの本部の方から、今から思うと凄い話を聞いた。「支店の職員は兵隊。頭を使わなくてもよいので、ドアノックツールを武器に、トーク集をセールス手法として渡して、その通りやらせることで、収益を稼ぐ」と豪語していた。今はそんなことをいう人は無いのだろうけど・・・。

一般的に、金融機関はリスクから組織を守るために、全ての情報を幹部に集約しその判断を仰いだり、意思統一を図るために組織のヒエラルキー維持を重視してきた。それは、現場の営業マンに、”考えること”を訓練させて来なかった点はあるかもしれない。私自身の反省でもある。

 

これからは、それぞれの現場で、顧客を目の前にして”自分で考え行動すること”が肝要と言われている。

地銀の職員としての、最大の強みは何か!

それは、『信用力』、その上で、お金の話ができること。

不正にお金を預かって事件を起こす銀行員もいるが、ほぼ全ての銀行員は信用できます。

その強みの信用力を活かして、顧客のために何をするのか・・・事業承継・M&A¥・販路開拓・・・

でも、私の経験では、金融機関の職員として一番やりやすかったのは、相続の相談でした。

 

『相続ビジネス』を金融機関の職員が顧客に展開出来たら、顧客も、顧客の家族も、金融機関も、

『三方良し』を実現できる と私は思います。

具体的なやり方は、次回に。

 

 

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