【銀行員の話4】 ・・・【清荒神さん/不動明王像:写真の中央ですが、わかりますか?】
銀行員の強みは、信用力!
銀行員の方が、顧客と「預金残高はいくらですか?どのように運用しますか?保険や投信は如何ですか?」と会話します。
鬱陶しいと感じる方もいますが、銀行員がお金の話をしても、違和感はありません。それが仕事ですから。
でも、その方の友人が、「いくら預金あるの?」なんて聞いたら、驚きますよね・・・
その、仕事として会話する『現在のお金の話』の延長に、『将来のお金の話』として使い方のお話があります。
保険の会社でも、フィナンシャルプランナーでも、マネー〇〇というコンサルの方も、皆が『将来のお金の話』をしたがります。そんな質問をされた方は、必要最低限のことしか答えません・・・当然です!
でも、一般的に、銀行員はお客様からお金の話においては、より信頼を頂いていると思います。その究極的な「将来のお金の話」は、相続です。その時は、その方の”人生の全部”のお話が必要です。
「急いで相談したい!」と急に呼ばれ、肺がんで余命宣告された方からご相談を受けました。
「息子3人いるが、長男を社長として会社を承継したい。次男、三男は子会社の社長とする。3か月で準備して遺言としてまとめたい」・・・①株のお話、②会社経営で使っている個人資産や貸付金の話という財産の話、③子どもや従業員へ経営承継内容の伝え方、④取引先や金融機関への伝え方という周囲の方の協力を得るお話、そして何より、⑤現在の経営課題とその対策を明確にし、長男とその方向性を話し合うことという経営承継の話をしました。
社長から「あんたには、丸裸だな!。今まで、こんなに全部話したことは無かった」と、笑ってお話しいただきました。隠し事は無く、丸裸になってもらわないと、長男のためにならないと繰り返しお願いした結果でした。
結果、社長はその後1年半の間、見守って頂けました。社長は長男と喧嘩ばかりでしたが、第3者である者が入ることで、それぞれの感情を通訳し円満に経営承継・事業承継が行われました。
いまだに「あんたには丸裸だ!」という社長の声が、耳の残っています。ご信頼頂き、ありがとうございました。